F1は座って運転してるだけ?!一見楽そうに見えるが、もっとも過酷なスポーツの1つと言われるのは何故か?!
2023/03/03
お疲れ様です。
2022年9月入社の門口祐大です。
今、人生初のブログ書いております!w
何を書こうかと迷いましたが、やはり自分の好きなものを紹介するのが一番いいと思い、
今回はモータースポーツの最高峰F1についてお話しようと思います。
普通好きなものを話す時は魅力を語りますが、
今回はあえてF1の過酷さをお話しします!(過酷さもF1の魅力なんですけどねw)
というのも以前、知人にF1の話をしたことがありました。
その際に「あんなの車でぐるぐる回っているだけやん!」と言われ、
モータースポーツを知らない人にはそんな甘っちょろいものに見えていたのか!
と衝撃を受けました。
おそらく私たちが普段乗っている自動車が
あまりに快適で便利すぎることからこのような印象を抱いてしまうのだと思います。
一見タイヤが4つ付いた似たような乗り物ですが、全くの別物です。
違う点を挙げるとキリがありませんが、
一つ挙げるとするなら言うまでもなく圧倒的なスピードです。
一般的な車が時速10~20kmで走行するような曲がり道を
F1マシンは時速100km以上で駆け抜けていきます。
また、一般車が時速100kmで巡航する高速道路のような直進では
時速300kmにも及びます。
このようなスピードが及ぼす影響や過酷さは、
なかなか想像ができないと思うので、
なるべくわかりやすく長くなり過ぎないよう3つピックアップしてお話ししていきます。
1.常人では意識すら保てないほどのGとの戦い!
皆さん経験があると思いますが
自動車に乗っている時にカーブで体が外に振られた事はありませんか?
あの外側に体を持っていこうとする遠心力をGと呼びます。
一般的なスポーツカーの急加速は0.8G程度。
それではF1マシンの旋回中はどれほどの力が発生しているのか?
2017年の記録では最大6.3G!
平均して4~5Gと言われています。
6.3Gは体重70キロの人だと6.3倍の441キロで押しつぶされる様な感覚です。
ちなみに私たちのような常人では、
3Gに一瞬でもさらされると意識が飛びます!^ ^
また、人間は強いGを受けると脳に血液が回らなくなることから
視力が低下し視界から色が消える「グレイアウト」という現象に見舞われます。
なので、このような環境下に耐えながら
3時間のレースを戦える強靭な肉体と精神力を持ち合わせていないと
F1ドライバーになることはできません。
ここまでレース中のGの話をしてきましたが、
もっともGがかかるのはクラッシュ(事故)の時です。
例を挙げると2021年のイギリスグランプリでは
優勝争いをしていたマックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンが
レース中に接触しフェルスタッペンがウォール(壁)に激突する
クラッシュがありました。
その際のフェルスタッペンにかかったGは
なんと51G!にも及び3.4トンで押しつぶされた状況でした。
幸いにもフェルスタッペンに大事はありませんでしたが、
死んでもおかしくない事故です。
まさに命懸け!過酷ですね^ ^
2.真夏日の比じゃない!暑さとの戦い!
レーシングドライバーが着用しているレーシングスーツは
マシンが炎上した時に備えて耐火スーツになっています。
耐火素材の練りこまれた耐火スーツはかなり通気性能が悪く、
合わせてヘルメットやグローブも装着するドライバーはかなりの高温に晒されます。
さらにF1マシンにエアコンがあるはずもなく、
きわめつけに排気熱が約1000度にも及ぶエンジンが
ドライバーの背中すぐ後ろにあります。
エンジンルームとコックピットの間に断熱材があるとはいえ
完全に熱を遮断することはできません。
なのでドライバーが座るコックピット内の温度は50~60℃にも及び、
ドライバーは一回のレースで3~5リットルの汗をかきます。
このような状況を耐えるには、体力がものすごく必要です。
なので過去にはトライアスロンをあっさりと完走した選手がいるくらいの
レベルの体力をF1ドライバーは擁しています。
この暑さを私たちの日常で再現するとするなら、
真夏の炎天下の中で完全に通気性の無い長袖長ズボン手袋にヘルメット装着して、
ストーブの前で3時間……。
並みの体力ではとても耐えられません。
3.マラソンランナー並みの心拍数!
F1ドライバーのレース中の心拍数は一分間に140~200回に及びます。
これは、マラソンランナーと同等の心拍数なのですが、
フルマラソンを完走した人はそういないと思うので、
いまいちピンとこないですよね。。。!
だいたい100m走を全力で走った後も同等の心拍数なので、
その状況を想像してもらえるとわかりやすいかもしれません。
F1ドライバーの心拍数が上がる原因は主に3つあります。
1、筋肉の硬直
300kmを超える状況下では常に筋肉に力が入ります。
筋肉の力で体を硬直させると血管が縮まることから、
心拍数が上がってしまいます。
2、急激なブレーキング
時速300kmになるF1マシンを止めるためには強力なブレーキが必要です!
そのためブレーキを踏む力は140キロにも及びます。
その時一気に800ccもの血液が足先に溜まり
血液が心臓に戻ってこなくなる「ヘビーレッグ症候群」に陥るためです。
3、心理的ストレス
激しいバトル、追い抜き時の緊張感、
さらに「勝ちたい」と言う競争心がドライバーの心拍数を高めています。
次に心拍数が上がると何が起きるのかをお話しします。
人間は心拍数が120を超えると脳が非常事態を感じ、
体に的確な指示が出せなくなります。
つまり脳機能、身体機能、共に低下するということです。
その状況下でドライバーには、
針の穴に糸を通すようなミリ単位の繊細なコントロールが要求されます。
特に市街地のモナコGP モンテカルロでは、
極限まで攻めた走りをすると
ウォールとタイヤとの距離が1cm未満になることがよくあります。
F1のスピードでは1mm操作誤まると最悪死が待ち受けています。
そんな状況下で、このような芸当を成し遂げる
F1ドライバーの体力、集中力、精神力、ドライビングテクニックは尋常ではありません。
最後に、、
今回は3つの要素をピックアップしてお話ししましたが、
他にも様々な要因でF1ドライバーには、プレッシャーや過酷な状況が襲います。
しかし、
そんな状況にも負けず世界最強のドライバーを目指す人たちは本当にカッコいいです!
今、NET FLIXで「栄光のグランプリ」という
F1のドキュメンタリーが公開されています!
F1を全く知らない人でも楽しめる内容になっているので、
是非見て頂ければなと思います!本当に面白いですよ!^ ^
日本人ドライバーは、2021年から角田裕樹選手が参戦しています。
日本企業では、ホンダが2015年から復帰して
2021年と2022年にレッドブルと共にタイトルを獲得しています!
みんなで応援しましょう!
ありがとうございました!