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趣味

私の映画の楽しみ方

2017/02/15

こんにちわ。フロントエンジニアをしています、鈴木と申します。
突然ですが、皆さんは映画はお好きでしょうか?
私は好きです。もちろん映画館へ見に行きます。気に入った作品であれば、2、3回見に行くこともあります。
そんな私は、子どものころから映画を見るのが好きでしたが、さらに好きになったきっかけがあります。それは1976年に公開されたシルベスター・スタローン主演の「ロッキー」1作目です。

ストーリー

ペンシルバニア州、フィラデルフィアで暮らすボクサー、ロッキーは賭けボクシングの賞金で生活していました。しかし、それだけでは生活が難しく、闇金融の取立人として働きお金を稼いでいました。彼自身、そんな自分の生き方に疑問を感じていました。
そんなある日、ボクシングの世界チャンピオンであるアポロ・クリードが世間の話題を集めるために、無名選手と戦うことを思い付きました。その無名選手にロッキーが選ばれました。
回りからはチャンスだと励まされながらも、なかなか決心の付かないロッキーでしたが、友人や恋人、師匠が自分を支えてくれている人がいる、自分が孤独ではないこと、そんな人がいるから変われる野ではないかと気づきました。それがきっかけとなり今まで経験したことがないような過酷な特訓行い、試合に挑みました。
果たしてロッキーは世界チャンピオンとの試合で15ラウンド耐え抜き、どのような結末を迎えるのか・・・。

という感じのボクシングを通しての人間ドラマが展開されていきます。結末はぜひともご覧ください。

私がこの映画でさらに映画が好きになったのかというと、主演であるシルベスター・スタローン自身のこの映画に掛けた、意気込みと変わりたいという気持ちが「ロッキー」という映画を大ヒットに導いたのだと気付いたからです。

映画の作られた背景

スタローンは当時、映画のオーディションに50回以上落選していて、少ない収入の仕事で日々生活していました。そんなある日、彼はテ レビで世界ヘビー級タイトルマッチ「モハメド・アリ対チャック・ウェプナー」戦を見ました。当時アリは世界最強と言われて、それに対してウェプナーはスタローン同様に貧乏な生活を送っていました。誰が見てもウェプナーには勝ち目がないと思われていました。試合は案の定、アリの勝利に終わりましたが、ウェプナーがアリのダウンを奪うことも有り、予想外の善戦を展開していました。この試合を見たスタローンは3日でロッキーの脚本を書き上げ、プロダクションに売り込みに行きました。この脚本は今の自分には、大切なものだと考えていたのだと思います。
プロダクションはその脚本の出来から7万5千ドルという当時としては破格の値を付けて、製作の条件として有名スターを起用すること言ってきましたが、スタローンは断固として自分が主演を兼任することにこだわりました。
それから交渉は長きに渡りましたが、結果として以下の条件で製作が進められることになりました。

  • ギャランティーに関して
    監督は普段の半分、スタローンは俳優組合が定める最低金額、プロデューサーはなし。
  • 制作費
    テレビシリーズ1本分(約100万ドル)。
  • 脚本料
    36万ドルまで高騰したが2万ドルに減額。

1976年11月21日に公開された「ロッキー」は瞬く間に全米の観客の心をつかみ興行収入が1億ドル、同年の第49回アカデミー賞で作品賞を獲得するなど快挙となりました。

もちろん、脚本と主演を担当したスタローンも無名俳優から一躍スターになりました。

映画を見た後にこの背景を知り、私は驚きました。
ロッキーはスタローンそのものではないか。自分の現状から変わりたいという気持ちがこの映画には乗り移っていてそれがロッキーになったんだ。まさに人生を掛けた映画。そういう気持ちでロッキーを演じたこと、製作に取り組んだことによって、誰もが熱く感動し、共感できる映画になったのだなと分かり感動しました。
背景を知ることでロッキーという映画の素晴らしさ、スタローンが今でも活躍しているスターである意味を知ることができました。

ブログを読んでくださっている皆さんも今後、いろいろな映画を見る機会があると思います。その時には映画が作られた背景や出演者の人柄などを知ることで、より映画を深く、より楽しむことができるのでオススメの映画の楽しみ方です。
試してみてはいかがでしょうか?

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