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「ココ・シャネルの言葉」を読んで気付いたこと

こんにちは、webデザイン・フロントエンジニアグループの三好 梨紗子です!

ちょっとした隙間に気軽に読める本を探していたところ、巡り合った本「ココ・シャネルの言葉」についてご紹介いたします。

シンプルで、着心地がよく、無駄がない。私はこの三つのことを自然に、新しい服装に取り入れていた。

出典元:ココ・シャネルの言葉

ラグジュアリーブランドCHANELの創業者、ココ・シャネルの言葉を集めた本なのですが、その名言の中からいくつかご紹介させていただきます。

シャネルは第一次世界大戦前の絹のファッションに代わり、簡素で機能的でモダンな毛織物のファッションを作り出しました。

それまでの女性は、コルセットでぎゅうぎゅうにウエストを絞り上げられていたうえ、ロングドレスに装飾過多の帽子といった、自由に動き回ることができない服装をしていました。 シャネルから言わせれば「あんな大きなごちゃごちゃとした帽子の下ではちゃんと考えることもできない」、そんな状態だったのです。

出典元:ココ・シャネルの言葉

そこでシャネルは、シンプルなデザインで誰が着てもよく似合うジャージー素材のドレスを生み出しました。

何よりジャージーは伸縮する素材なので、動きやすく・着ていて楽。そして当時の人からすれば今までに見たこともない服。

しかも流行の最先端を行ける。女性のニーズにピタリはまった軽快で若々しいシルエットの服は過去の贅沢なドレスを古めかしく見せるほどだったそう。

体を締め付けず、ウエストまわりがゆったりして苦しくない。 無理しなくても良い、女性が自分のために、自由に生きるための後押しをしてくれるのがシャネルのドレスでした。

「シンプルで着心地がよく、無駄がない」
この3つのポイントはシャネルスタイルの基本中の基本。
自分で人生を切り開いていく女性たちのシンボルでもあり、シャネルの生き方そのものだった。

出典元:ココ・シャネルの言葉

また、口紅をリップスティック状にしたのもシャネルなのです。

もともと口紅はポット型の容器に入っていました。携帯できる口紅として、始めのころのはシャネルの口紅はチューブ式でした。

改良に改良を重ね、繰り出し式で唇に直接塗れて、口角が取れ、手や指を汚さずに素早く口紅の塗れるるリップスティックとなりました。

シャネルの生み出すものは、ファッションだけに留まらず、どこまでも機能的であり、実用的でした。絶大な支持を受け、当然の如く世に広まりました。

この内容・・・ ファッションの話ですが、Webでのデザインにも共通するのでは?と思いました。

「シンプルで着心地がよく、無駄がない」

この3つのポイントを基礎としておさえておけば、その後、コンテンツが増えても柔軟に対応できたり、色んなサービス内容に合わせられる。 つまりそれは「ターゲットユーザーに長く使われる」ということにも繋がると思います。

「機能的で実用的」なのはwebサービスのデザインを考える上でも重要なことです。

ファッションと同じく、見栄えばかりを気にしたデザインではお客様の着心地、ユーザーの使い勝手を無視することとなります。ターゲットユーザーに、いかに内容を伝え、心地よく快適に使ってもらえるか、それを実現させる為にデザインが存在しているという考え方は、シャネルが言うファッションの考え方と共通する部分があると感じました。

「シンプル」と「貧しさ」を取り違えるほど馬鹿なことはない。

出典元:ココ・シャネルの言葉

「シンプル=貧しさ」ではないということです。

「リトルブラックドレス」、「黒一色で装飾の少ないシンプルな形のワンピース」が流行ると、これを「貧乏スタイル」だと批判する人もいました。

出典元:ココ・シャネルの言葉

しかし、シャネルは「上質な布地で仕立てられ、贅沢な裏地をつけた服が貧しいはずがない」と反発したといいます。

この考え方もWebデザインに通ずる部分があると思います。 Webでいう「シンプル」も、単にいらないものを省いて、削ぎ落して、ただただ「シンプルに・・・」というわけではなく、情報を整理し、相手にいかに意図や内容が伝わるか、理解しやすくする為に、まとめられるものをまとめたり、場合により結論だけを訴求したりすることを意味すると思います。

シャネルもただ単に黒一色でシンプルにした。というわけでなく、見えないところこそ細やかな神経を注ぎ、とことん拘り抜いて上質な生地を使用し、着る人に取っていかに着心地が良いか、機能性に優れているか、を考えていました。

表以上に裏を大切にするシャネルの考え方は、Webでのデザインにおいての「いかにユーザー伝わるか、そして快適に使ってもらえるか」という目的に向かって、多くの情報をまとめ、設計を組み立て作り上げていくという考え方に共通する部分があるなあ、と本を読みなが気付かされました。

気分転換にと思い読んだ本が意外と仕事に役立つ内容だったので新たな発見となりました!

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