アコースティックギターの紹介
2021/04/30
お疲れ様です。2020年7月から研修生として入社したプログラミンググループの松谷 一真です。
前職では10年以上ギターをメインとした楽器店で働いていました。
せっかくなので様々なアコースティックギターをご紹介したいと思います。
アコースティックギター通称アコギです。生(なま)ギターと呼んだりもしてました。
アコギはボディ自体が大きな箱になっており、そこで弦振動を増幅して大きな音を出すことができています。
アコギは比較的似たようなルックスが多いですが、形が変化すると音の出方も変わります。なので伝統的なアコースティックギタ-の音を求めるとどうしても昔ながらの形になってしまいやすいです。
次にご紹介するのはクラシックギターです。
クラシックギターはあまりギター知らない人からするとアコギとの見分けがつかないかと思います。一応アコースティックギターの分類に入れていいと思うのですが、種別として別れています。
大きな違いは弦の種類です。アコギの弦の材質は鉄がメインですが、クラシックギターはナイロンという材質をメインに使用しています。
アコギは音が「ジャキ」っとした鋭い音ですが、クラシックギターは「ポロロン」とした少し柔らかい音がします。
クラシックギターは名前の通りクラシック音楽を弾いたりすることが多く、ややハードルが高いです。ギターは比較的決まりの緩い自由な楽器なのですがクラシックギターはちょっとルールが厳し目な感じがあります。弾くときの姿勢だったり、弦の弾き方などにしっかりとしたものを求めたりします。ただ気にせずラフに弾いたりする方ももちろんいます。
クラシックギターとほぼ同類でフラメンコギターと呼ばれるギターも存在します。形ではまず見分けは付きません。基本的にはクラシックギターとほぼ一緒と思っていいです。
木材の構成等を若干変更してやや音色くっきりとすることでフラメンコにぴったりな音色にしています。またボディを爪で叩いてパーカッシブな事もしたりするのでボディの穴の周りに透明な板を貼ってギターをちょっと傷つきにくくしていることもあります。
ここからは少し変わったギターを紹介しますが残念ながらフリーで使用できる写真が見当たらなかったので写真なしになります。「検索ワード」としますので、よかったら「」内を画像検索してみてください。
「Ovation Adamas 」
ギターは基本的に木材で構成されていますが、こちらのギターはボディの材質が木材ではなくヘリコプターの羽等にも採用されていた強化プラスチックなどの材質等で構成されています。
ボディの裏もラウンドになっていてかなり特徴的です。大きいボディタイプのモデルは座って弾くときにズルズル滑ってしょうがなかったです。
音も硬質でくっきりとした音です。
またこちらはエレアコと呼ばれるギターでもあります。エレクトリック・アコースティックギター 通称エレアコ。
エレアコがすべてこんな個性的な形をしているわけではありません。むしろ普通のアコースティックギターのような形が多いです。
エレアコは単純にアコースティックギターにマイクをつけたものです。アンプに繋ぐことでより大音量にすることができます。
「YAMAHA SLG200S」
こちらはサイレントギターと呼ばれるアコギです。アコースティックギターはボディの箱で音を増幅しているのでどうしても大きい音になってしまいがちです。日本の家事情では中々弾くことができないのです。
そこで開発されたのがサイレントギターでボディで音を増幅することが無いので家で気軽に弾くことができるのです。ギターに直接イアホンを指すことでそこからはリアルなアコースティックギターサウンドが楽しむことができます。これもエレアコの一種です。
「acoustic guitar 12 strings」
こちらは12弦ギターです。通常ギターは6本の弦が張られていますが倍の12本もはられていることもあり弦を止めるヘッドが長いです。
12本の弦が張られていると言っても1本1本押さえるのではありません。2本一緒に押さえるのです。押さえ方は基本的に普通のギターと一緒で普通は1本押さえるところを2本まとめて押さえているのです。少し押さえるのは辛いですが…。
副弦と呼ばれる構造でその2本は音程こそ一緒なもののオクターブが違ったりします。
ただし元々細い1弦、2弦は1オクターブ高い音程にすると(弦は張力を高くすると音程が高くなります)張力に耐えきれず切れてしまうので同じオクターブです。ただし副弦の方の音程をほんの僅かにずらすことにより音にゆらぎが加わり奥行き感を出すこともできます。
12弦ギターはとってもきらびやかでゴージャスな音色となります。
「Dupont guitar」
通称マカフェリと呼ばれているアコースティックギターでボディ中心の穴が少し個性的な形をしています。
穴の形は2種類あって少し小さく細長いオーヴァルホール、Dという英文字に似たDホールと呼ばれるものが存在します。
こちらのギターはややマニアックでこのギターを使用している90%以上の人はジャンゴ・ラインハルトというギタリストの影響を受けていると思います。
このギタリストは「ジプシー・ジャズ」というジャンルの始祖です。一度は耳にしたことがあるような耳馴染みのいい音楽です
「Dobro guitar」
こちらはリゾネーターやドブロと呼ばれているギターのご紹介です。一応アコースティックギターの分類です。
こちらも分類としては2種類あってボディがすべて鉄で構成されているものと、木材と鉄を組み合わせたものがあります。
このギターが生まれたのは1900年代前半です。このような構成なった理由はアコースヒックギターをより大きな音にしたい、という理由らしいです。内部も少し特殊な構造で共鳴板があってそこで音を増幅させる仕組みです。
当時はエレキギターというものは存在せず、アコースティックギターの音量も少し小さかったという話です。
しかし技術の進化によりアコースティックギターもそのままでそこそこ大きな音量で出るようになりました。私自身このリゾネーターも何度か触ったことはありますが、特段音が大きいという印象はなかったです。
左手の指にスライドバーというパーツをはめて弾くボトルネック奏法と呼ばれるスタイルで使われることが多いです。
ギターを抱えるのではなく膝に寝かせて弾くようなスタイルでも使用されています。
「バンジョー 弦楽器」
こちらは分類的にはギターではありませんが比較的似ている楽器バンジョーです。
太鼓にギターのネックを付けて弦を張ったような見た目ですが、まさにそのとおりな楽器です。
弦の数が途中から増えるという少し独特な弦の貼り方。
跳ねるような音色が特徴的です。
日本ではあまり馴染みのないカントリーミュージックで使われています。
他にもマンドリンやシタールなど弦楽器はたくさんあります。ヴァイオリンやヴィオラ、コントラバスもそうですね。
具体的にギターと何が違うかというと、ギターは基本的に6本の弦が張られていて基本の音程が決まっています。ですのでアコギでコードが押さえられれば、一応クラシックギターでもエレキギターでも同じコードが使用できるのです。それが「ギター」というくくりですかね。多分。
本当はエレキギターのほうが好きなのですが、更に長くなってしまうのでこの辺りにさせていただきます。